京都大学ソフトテニス部OB会(蒼穹杯)

8/16、毎年恒例である、京大ソフトテニス部OB戦(蒼穹杯)が開催されました。

めずらしく後衛が多くて、私は2回生と組んでもらって若手OB、現役ペアと対戦して、0-4、1-4でした。あまりうまくできませんでしたが、後半、セットプレーなどもいくらかできたし、想定通りのラリーからのポイントもとってもらえたのでよかったです。

夜の部は、楽友会館にて80代から現役まで多数集まって、山元OB会長の挨拶、中道さんの監督就任挨拶、表彰式、現役からの戦績報告、エールと続いて、終了しました。

大文字を見たあと、百万遍くれしまで40代を中心としたOBと現役とで二次会。テニスの戦術の話などを現役としました。ぜひ、いろいろ考えてテニスしてほしいです。

同世代のOBと会って話をするのは楽しいことで、学生時代の気持ちに戻りますね。ただ、30年ほど前のことを今でも言われますし、近い上下関係は永遠だな、と改めて思います(笑)。

また、来年を楽しみにしています。少しはテニスもできるようにしておきたいです。

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たこ焼き屋のせがれだったお話

実家がたこ焼き屋だったわけですが、この辺のエピソードは鉄板ネタです(笑)。ベタな大阪人ですよね、みたいな話をして、実家がたこ焼き屋だと言って「嘘のようなほんとの話なんです」と続けるのが、よくあるくだりです。

まあ、先日、中学の同級生がやっているお好み焼き屋(二代目です)にいったわけですが、地元だとお店屋さん出身の人は結構いるんですけどね。

時々、たこ焼きをどうやってつくってたのか、ということも聞かれるので、ちょっと書いてみます。

生地のだしは鶏がらでした。小学生の時には、毎週、商店街にあるかしわ屋(鶏肉屋)に鶏がらを30羽分(1羽10円で売ってました)買いに行ってました。自転車のかごに乗せていたのを思い出します。あとは、たこもだいたい5キロ単位で商店街の魚屋(たぶん問屋系だったと思う)に買いに行ってました。たこと鶏がらが、家に2つある冷蔵庫の冷凍庫にがつんと入ってました。

さて、生地ですが、鶏がらのだしにメリケン粉(小麦粉。20キロ単位で米屋から購入)、たまご(これもダンボール単位でたまご屋から購入)を入れ、山芋をすったもの、重曹をいれてつくります。

その生地を鉄板に流し込み、刻んだたこを入れたあと、かつお粉、天かす、紅しょうが、刻みねぎ、の順番で入れていきます。焼けたら千枚通しでひっくり返して、焼き上がったら、ソース、かつお粉、青のりをかけて、完成。

焼く器械は、7×4の鉄板が5枚あるタイプで、数ヶ月に1回、なんばにある道具屋筋商店街に鉄板や油引きを買いに行ってました。

www.monotaro.com

www.doguyasuji.or.jp

ねぎは八百屋に大束(10束)を買いに行ってました。ちなみに、店先とか物干しにプランターでねぎとアロエ(やけど対策用)を育ててましたね。

あと、夏はかき氷をやっていたので、夏には店の始まる昼前に灯油屋に半貫単位(11cm×13cm×13cmのほぼ立方体)で氷を買いに行ってました。当時はみつも一斗缶で購入し、色づけてました。昔って、今みたいに味は違わなかったですよね(笑)。

氷の大きさは、このページがわかりやすいですね。

www.chu-rei.co.jp

 

ばりばり昭和な感じで、懐かしいですよね。お盆なので、ちょっと思い出してみました。

 

自虐ネタの加減が難しい

よく「いやー、私はかっこよくないからね」「おしゃれじゃないからね」みたいなことを言います。いわゆる自虐ネタ、というやつです。

ほんとに自分のことを卑下していることはまったくないんですが(顔がかっこいい、とは思ってないけど、嫌いではない)、自分を低く見せつつ、おもしろい感じにできたらいいな、という気持ちから出てくるものです。関西特有な感じではあるようです。

私はつっこみで(ボケとつっこみを意識している時点で、ばりばり関西なわけですが)、直接面白いことは言えないな、という気持ちが昔からあって、自虐ネタだったり、いじられたりする感じで、笑いをとりにいくケースが多いです。あとは「センスのいい扇子」などに代表されるだじゃれを繰り返す、というやつですかね。まあ、そもそも笑いを取りにいく必要があるのか、という話もあるわけですが。

それで、関西だと自虐ネタを使う人は一定数いると思うのですが、他の地域で使ったりすると、まじめに心配されること(「そんなことないですよ」とか)が多くあります。さらに、いい印象を与えない、ということもあるようです。最近、関東出身の方から時々言われることがあり、話を聞くと、なるほどなぁ、と思います。

ある種、ポジショントーク?に近いものなので、ついついやりがちなのですが、加減も気をつけつつ、話していきたいと思います。

松下慶太「モバイルメディア時代の働き方 拡張するオフィス、集うノマドワーカー」

松下さん@実践女子大の新著「モバイルメディア時代の働き方 拡張するオフィス、集うノマドワーカー」を読みました。 

新しい働き方、働く場所について、メディア論から考えた本。「テクノロジーによって私たちの働き方は影響を受けているが、それと同時に、私たち自身も自分たちが働く中でさまざまなテクノロジーを用いており、両者が相互に影響しあっている関係性やその背景となる歴史的文脈にも目を配りながら検討していく」と書かれています。

「本書の目的は「測定可能な数字」によるテクノロジーや制度導入の事前・事後でのワーカーや企業側にとっての生産性や効率の効果測定や効率的な導入方法を提案・解説することではない」と書かれています。そして、「むしろ、生産性向上や効率化という題目で導入されたものがワーカーやワークプレイスの「場」においてどのように実践されているのか、またその中でどのように変容するのか、に着目する。」として、フィールドワークなどによる質的データに基づく考察を行うことを述べています。

先日のイベント(ライフシンキングカフェ)に参加した際に、この辺の話をしたのですが、私のような教育工学者の場合は、やはり効果測定(特に量的データ)がどうしても頭にはあって論を組み立てがちです。もちろん、簡単に測れないよね、とは思いつつ、なのですが(最近だとラーニングコモンズの評価などがそうですね)。そういう意味でも、”どのように”に着目してコワーキングスペースやワーケーションなど新しい働く「場」について考察している研究は大変興味深いな、と思います。

第1章、第2章は、理論的に検討している内容で、この本の特徴だと思います。拡張、適応から”フィット”への変遷、ライブなどに代表されるオフライン体験の重要性など、いまのネットの世界についてわかりやすく説明されており、授業でも使いたいな、と思いました。また、2章で「空間(Space)」と「場所(Place)」の違いについて説明されているのですが、私などはあまりこのようなことを考えたことがなかったので、とても勉強になりました。

第3章以降は、クリエィティブ・オフィスやノマドコワーキングスペース、ワーケーションについて実際の例を紹介しながら、解説されています。いろいろな事例も紹介されていますし、興味のあるところから読んでも面白いと思います。

働く場所に自由にするのか、バケーションの場所でゆるやかに仕事をするのか、いろいろな考え方があると思います。院生時代や若手のころに遠隔ゼミに関わっていた際「対面の意味をどうとらえるのか」ということを考えたことがあったのですが、改めて考えてみる必要があるな、と思いました。

研究に興味のある方は序章から、実際の新しい働く場に興味のある方は好きなところから読んでみるといいのかな、と思います。

 

 

大阪の真ん中で、井戸を掘ってきました

西成の釜ヶ崎にあるゲストハウス、ココルームに井戸掘りにいってきました。

motion-gallery.net

クラウドファンディングで資金を集めていて、寄付はしていたのですが、作業に参加できたのは初めて。4月に堀りはじめのところは見ていたのですが、4ヶ月ぶりに来たら、それはそれは大きな井戸になっていました。

作業は、ココルームのスタッフ、ずっと作業をしておられる方に加え、私を含めた一般のおじさん3名、インターンを含めた大学生3人(1人は東京から!)、香港からきて泊まっているという男性とミュージシャンの女性でした。

まずは掘った土とセメントを混ぜてのモルタルレンガ作り。空気を抜くためにスコップでザクザクと刺して?いきます。モルタルレンガは井戸の周りに積んでいくそうで、この型も釜ヶ崎で働いていたおっちゃんがつくったそうです。

作業した人やクラウドファンディングに参加した人の名前をいれていくのですが、前に入れてもらっていたのがちょうど見えるところに置いてありました。わーい。

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その後、交代で井戸に入って、井戸掘り作業。今は3.7メートルの深さがあって、高所恐怖症の私はだいぶ怖かったですが(苦笑)、井戸の中にある木の棒をはしごとして降りていきました。水も冷たく、涼しいです。井戸の中からも写真撮りました。なかなかない経験ですよね。

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その後、ポンプで湧いてくる水を汲み出しつつ、土を掘ってバケツに入れ、電動の滑車(ウィンチ)であげてもらい、まさにバケツリレーで土を外に出していきます。井戸の中で掘る人、ウィンチを操作する人、土を運び出す人、ポンプを通りやすくする人、を交代でみんなで作業しました。

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最後に、地上にある木枠をみんなで乗って下に押し込みました。そんなことができるのか。私は、鉄の棒をつかってテコの原理で持ち上げる係。ちなみに、おっちゃんたちは「こねる」と言ってたのですが、専門用語?方言?初めて聞きました。

終わってから、銭湯に。私は最初から行くつもりだったので、他の方も誘って男性3名でいきました。やっぱり、銭湯いいですよね。

みなさんでご飯を食べて、いろいろお話してから、假奈代さんと、釜ヶ崎芸術大学の日程の相談。昨年度もおこなった「研究のつくりかた」、3月22日の予定です。また、後期の日程が出たら、広報します。

井戸掘り作業みたいなこと、なかなかできないことで、いい経験になりました。個人的に、肉体労働をそれほどしたことがなかったので、実際にやってみていろいろわかったこと、考えることもありました。

次回は8/24(土)ということです。9月以降もいくらかはあると思います。めったにできない体験だとは思うので、興味あればぜひご参加してみたらいいのでは、と思います。

また、大阪に泊まる際、ちょっと違った経験を、とか、安いところで、と思った方は、3500円で泊まれるので、ぜひ。

cocoroom.org

 

 

 

 

46歳になりました。

46歳になりました。

 昨年、ブログに40代後半の目標を書いてみたのでした。

munyon74.hatenablog.jp

このブログを書いたときには、今のような状況になるとは、まったく予想していなかったです。本当にこの1年でいろいろなことが起こり、状況も大きく変わりました。自分でもびっくりです。

京都外国語大学から大阪大学へ、しかも、研究科や学部ではなく、全学機構の所属で、大学教員としての仕事は全く違うものになりました。本当に異業種に転職したつもりで、手探りながら仕事をしているところです。

昨年書いていた「もっと世の中にアピールして、社会的責任を果たすこと」「自分の研究のみならず、教育工学や大学教育学といった分野の重要性を、もっと他分野の研究者や有識者に知ってもらうこと、広く一般の方に知ってもらうこと」については、大阪大に異動して実現しやすくなった、と思います。

しかし、異動して思うことは、大阪大学の教員としての研究力はまだまだ足りていないということ、まずは研究の体力をつけないといけない、ということをひしひしと感じています。きちんとインプットしていきたいです。

あと、英語と数学、ちゃんと勉強しようと思います。こう書くと、中学生みたいですが、やっぱり大事。

大学が変わっても、フットワーク軽く、カジュアルにいろいろなところに行って、フランクにいろいろな人と話して、つなぎ役として働けるようにがんばっていこうと思います。

今年も充実した、幸せな1年になりますように。

寛容な世の中に

最近いろいろな事件が巻き起こり(とはいえ、昔よりも事件は減ってるのですが)、それに合わせて、いろいろな意見がネット上などを飛び交うのを目にします。授業などでネットの話をすることが多いので、チェックしているのですが、多くは、糾弾するような意見のように感じますし、たしかに正しいようにも思えます。ただ、それは本当に正しいのでしょうか。

ある意味、他人事だから言える話で、安全なところから正しい意見を言っているようにも思えます。自分の身に降りかかると思っていないから言えるのであって、”もし、自分がその立場になったら、どう振る舞うのか”という想像があまりにもないように感じます。

自分が悪いことをした時や関与してしまった時に、言い訳なしで説明できるのか。知り合いが悪いことをしたときに、どう関わることができるのか。どう責任をとることができるのか。最近、そういうことをよく考えます。

もう少し寛容な世の中になってほしいですし、少しでも寛容な雰囲気を醸成できたらいいな、と思います。