「長良将史:遺影 ー ハイパーループ」展を見学に行く

7/27の帰りに「長良将史:遺影 ー ハイパーループ」展を見てきました。

ネット上(SNS)での自分と現実の自分との乖離、自分の認識する自分と「友達」が認識する自分の二分化、それをさらに俯瞰している自分、という体験を通して、作品を作成されたそうです。自身の「葬儀」が主題とのこと。

私は、ネット上の自分と現実社会の自分の共通点、相違点をかなり意識していて、戦略的に行動していると思います。”あえて”ネットに書く、”あえて”対面だけで話に行く、ということをしてますね。まあ、私は純粋じゃないからね(苦笑)。
なので、この作品展の考え、主題について、なるほど、と思った点もあったし、そういう風に考えるのか、と思った点もありました。また、表現方法(この個展のみならず、それまでのFacebookでの行動など)についても、私には考えつかないようなことも多くありました。

長良さんは、この日の授業でも見た「新種ノ外大」のビデオを撮影、編集してくれた方です。もう1年ちょっと前になりますね。あまり緊張しないタイプなのですが、こういう撮影に慣れてないからか、正直、めずらしくうまく話せないな、申し訳ないな、と感じていました。ただ、初日の最初のインタビュー撮影の後半、長良さんは「論文を読んで、このように書いていると思ったのですが・・・」と言った問いかけをしてくれました。ほんとにびっくりしました。撮影する人が論文読んできたのか、と。これで一気に信頼感があがりました。

その後の2日間の撮影はもちろん、最後のコメントも一緒に考えてもらい、楽しい時間でした。できたビデオは、私がうまく話せなかった部分もしっかり補って構成されていて、私の考えがはっきりと伝わるようになっていました。まあ、かっこよすぎる感じになってますけどね(笑)。

芸術についてはあまりわからないのですが、(特に異分野で)信頼できる人からはいろいろ学ぶこともできるし、行ってみました。長良さんを知らなかったらこういう展示は見に行かなかったでしょうから、つながりは大事にしたいな、と改めて思いました。
ただ、あのビデオ制作は依頼された仕事だったわけで、企画文を読むと、あのような仕事(その質が高ければ高いほど)をした結果、そこから脱却したくなったのかな、とも思いました。何が正解か、なんてわかんないね。

紹介遅くなって恐縮ですが、7/31まで京都の烏丸二条近くのDivisionで開催されているので、興味ある方はぜひ。