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「アクティブトランジション体験会 in OSAKA」に参加してみた件(17/02/17)

日記

久しぶりのブログです。リハビリを兼ねて。

「アクティブトランジション体験会 in OSAKA」に参加してきました。

www.tate-lab.net

会場はグランフロント大阪タワーA21Fの岡村製作所 KiZUKi LABOでした。オフィスビルに入るのは初めてだと思いますが、こんなにおしゃれな場所があるんですね。しかし、大阪出身の私ですが、グランフロントのおしゃれ感にはなかなかなじまんな(笑)。

少し早めに行けたので、阿闍梨餅を片手に陣中見舞い。舘野くん@立教大、保田さん@東京大や今回初めてお会いできたデザイナーの三宅さん、いわたさん、いろんなスタッフの方々とご挨拶。ゆっくりさせてもらいました。

さて、30分くらい前から続々と参加者がやってきます。最近はイベントを運営する立場が多いので、久しぶりに純粋な参加者として参加して、新鮮でした。

まずは、舘野くん@立教大がイベントの説明。司会も含めて、もはや安定感がありますね。

”アクティブ・トランジション”とは、下記のように定義されています。

1)教育機関を終え、仕事をしはじめようとしている人々が、働きはじめる前に、仕事や組織のリアルをアクティブに体感し、働くことの準備をなすこと

2)(その結果として)教育機関から仕事領域への円滑な移行(トランジション)を果たすこと

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ

 

 

この「アクティブトランジション」は、ワークショップ編、研究論文編から構成されているのですが、このイベントの前半はまず研究論文のショートプレゼン。

舘野くん@立教大からは「職場で主体的に行動できる人は、どのような大学生活を過ごしてきたか」。”職場で主体的に行動できる人”というのは、例えば「職場の集まりに自ら参加する」「自分の上司にフィードバックをもらいにいく」といった”組織に入っていく個人が組織に適応していくために自らが働きかけを行うような行動(プロアクティブ行動)”ができる人、ということです。分析結果から、”授業外コミュニティをもっている”、”大学生活が充実している”、”参加型授業に参加するだけではだめで、主体的に活動している”といったことが重要であることがわかったそうです。納得の結果ですね。

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保田さん@東京大は「内定者フォロー施策は入社後の組織適応を促すのか」という内容。結果として、”内定者を対象とした集合研修が組織参入直後のリアリティ・ショックを緩和すること”、”人事との面談はリアリティ・ショックを高めてしまう”、ということがわかったそうです。この結果が話されたときは、会場がざわつきましたね(苦笑)。結局、人事との面談については、現実主義的な職務の事前提供(RJP:Realistic Job Preview)をしていないことに問題がある、と考察され、あわせると、「ある程度、その企業で働くイメージを提供する」ことが大事、ということですね。そうだなぁ。

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つづいて、中盤は本で紹介されている3つのワークショップの中から「カードde トーク いるかも!? こんな社会人」をショートバージョンで行いました。100人近くいたので、4人グループでも25くらいできたわけで圧巻でしたね(さらっとしか見てないけど)。私は3名の社会人(人事研修、採用支援、企業コンサルタント)のみなさんとやることになり、11種類の社会人カードを用いて、「一緒に働きたくない」「働いてもいいな」という人を3枚ずつ選んで理由を付箋に書き、そのカードに貼って共有した上で、各自が説明していく、というものでした。面白いもので、ポジ、ネガが2名ずつのカード(「踏み台さん」「私なんてさん」)も出てきて、結構分かれましたね。時間がないので、全体共有はしませんでしたが、グループによってもまちまちだし、舘野くんによると地域によっても、年齢層によっても違うそうです。このワークを通して、職業観・就業観の相違を理解し、自己の価値観の相対化を行うことが目的の1つ、ということです。学生だけじゃなくて、社会人にやっても十分面白いですね。

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休憩後、中原くん@東大の総括ミニ講演。10分ちょっとでしたが、聴衆をひきつけて、さすがの内容でした。育成モデルの変化(エスカレーターのような単線モデルではなくなっている)、仕事の大規模化・複雑化・スピード化にともなう企業で求められる能力の急上昇についての話があり、大学だけでもだめで、高校や他の場面でも能力の育成をしていく必要があること、そして、企業は採用という祝祭(キラキラした社員が出てくる)だけを頑張るのではなく、その後にいいころあいのリアルな情報を提供することが大事だ、ということを話していました。特に企業参加者と思われる方々が頷いていましたね。

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参加者のみなさんは熱心にメモをとり、話を聞いていて、すごいな、と思いました。私は企業の実際の話を聞いて勉強になるとともに、結局、高校-大学のトランジションにも似たような問題はあるよね、と思いました。オープンキャンパスという”祝祭”、受験生や教員・保護者向けの(華やかな?)広報、入学前教育、そして、新入生オリエンテーション。もちろん、入試と就活は基準が違うので異なる点も多いですが、こういうことも注目していかないといけないな、と思いました。

大学は、高校までの教育からの移行もあり、社会(企業)への移行もあり、なので、中継地点の教育機関としてどのような役割を果たしていくべきなのか、ということを改めて問い直す必要があるだろうな、と再認識しました。この辺の本を読み直し、ですかね。

 

高校・大学から仕事へのトランジション―変容する能力・アイデンティティと教育

高校・大学から仕事へのトランジション―変容する能力・アイデンティティと教育

 

 

 

終了してから、スタッフのみなさんとの打ち上げにまぜてもらって、初対面の方々とお話できてよかったです。私の大阪色が印象的だったみたいですね。まあ、いつものことですが(笑)。

今回は関東組が関西に来てのイベントだったわけですが、今後、関西発でみなさんが楽しめるイベントをできるといいな、と思いました。