さえりさんに京都外大で授業してもらった件(17/12/6)

京都外国語大学「現代日本社会論2」で、ライターのさえりさん(@N908sa @saerigood)に来ていただき、授業していただきました。

 

私は以前からさえりさんのtwitterを読んでいて面白いな、と思っていて授業でも紹介していましたし、京都学園大学受験生応援サイトにさえりさんを起用していていいなぁ、と思っていました。それで、8月のイベントに参加してお話を聞き、ぜひ学生に話してもらいたいと思っていました。

www.kyotogakuen.ac.jp

www.kyotogakuen.ac.jp

今回、タイトルは、さえりさんから「働くのが”楽しい”大人もいる!」を提案していただきました。学生時代に働くことは楽しくない、と思っていたそうで、学生に将来が楽しくなるようなお話をしたい、ということでした。

授業は相談の結果、対談形式で行うことに。研究関係やイベントの司会は多数経験があるのですが、こういったトークイベント形式での司会はあまり経験がないので、最初はちょっと手探りでしたが、いい感じで進められたかな、と思います。今回は授業以外の学生、卒業生なども受け入れたので、171教室もいっぱいでした。

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最初は、自己紹介、最近やってきた仕事として、ライターとしての仕事、ストーリーづくりの仕事、エッセイストとしての仕事、その他、と分類して、そのページや動画を見ながらお話いただきました。

 

yorimichi.airdo.jp

www.kaiyukan.com

www.machikado-creative.jp

www.youtube.com

 

ライターの仕事は、企業から直接仕事を受けるケースは少なく、代理店や編プロ(編集プロダクション)からの依頼が多い、ということです。この辺、学生はあんまり知らないと思うので、なるほど、と思ったのではないかしら。

そして、今回の授業のポイントの1つだったお話。「文章を書く仕事に就きたいなら、文章を書くことが好き、自分を表現する事が好き、ではなく、”人に伝えることが好き、人のことを理解するのが得意”なことが大事」ということでした。これ、すごく重要な点ですよね。相手に伝える、人のことを理解する、ということは、いわゆるコミュニケーション能力、とも言えますし、京都外大生の特性を活かすこともできるのでは、と思いますし、ライターに限らず、いろんな仕事でも大事な点だな、と思いました。

私からは「ライターは、アーティストではなく、デザイナーである」ということで、アート(つくり手が表現する)、デザイン(そのものによって伝える)の違いを補足しました。デザインは、いろんな分野、仕事でも重要な観点なので、ぜひ学生にも意識してもらいたいですね。

ライターとしてはクライアントの要望を適切に理解し、その目的を果たすために文章を書く、ということになりますね。

その後、学生時代のお話をしていただきました。人のことが分かりたい、ということで心理学科に入り、大学3年生の時、縁あってFMラジオのパーソナリティをしたりすることを通して、意識高くなったそうですが、できないという実感との葛藤の結果、1年休学したそうです。そこから復学して、出版社に就職するも、考えがあわず退職。友人の紹介でLIGに入って、編集者やライターとしての経験を積んでいったとのこと。そこで、twitterなどのSNSで発信することを頑張ってやっていった結果、フォロワーが増えて、やりたいことをさらにやろう、ということで独立し、今の仕事をされているそうです。

もう1つ、大事だな、と思ったことは「やりたいことをきちんと言っておく」ということ。自分で言葉にしていないと、他人には伝わらないですよね。そうやって得た仕事もあったそうです。いくつか「そんな運がいいこと、あるんだな」という事象がありましたけど、それは普段から自分でチャンスをつかみにいってるから、そういうことになったんだろう、と思います。チャンスは勝手には来てくれないですものね。

 

 

さえりさんといえば、妄想ツイートが有名ですが、電車で通勤する時間に「妄想するぞー」と思って、考えてツイートされていたそうです。なぜ”綾野剛”なのか、という話もしていただきました。相手にどう伝わるのか、ということをすごく考えているんだな、ということを感じました。”共感力”が高いんですよね。メインターゲットを若い女性(10代、20代)と明確にされているのも重要だな、と思いました。

学生からの質問もたくさんあり、15分ほど延長して終了。その後も、学生からの個別の質問や写真撮影、サインなどにも1時間以上対応していただき、19時半まで。大変ありがたかったです。サインは、本や手帳だけじゃなく、iPhoneにも。あとで聞いたら、若者にはちょくちょくある、ということでした。すごいな(笑)。

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さえりさんは27歳ということで、少し年上、身近なロールモデル(職業自体は少し特殊ではありますが)として、学生にささるお話をしていただけたな、と思います。4年生からのコメントに「私は来年から○○として働きますが、「あいつに仕事を頼みたい」と思ってもらえるように頑張ります」というものがあって、すごくよかったな、と。

 

さえりさんには、 下記のようなツイートしてもらってました。来ていただき、ありがとうございました!

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