北海道地震に被災して、どのように過ごし、帰宅を考えたか

9/6の3時8分に北海道地震があり、停電しました。9/6は全国大会3日目。停電の中、どう過ごすか、帰宅をどうするか、という問題がありました。

私は、9/6の午後に函館に移動し、9/7-9までJSET国際ワークショップに参加予定で、9/9に函館から伊丹に帰る予定でした。ここが他の方と状況が違ったのですが、どういうふうに考えていたのか、ということを書いておこうかな、と思います。他の人と重視することが違うのだな、ということも如実に感じて興味深かったです。私が独身だということも大きな要因だと思いますし、あくまで個人的な考え方で、いい悪いではないという点はご了解ください。

私は、地震が起こり、停電したということで

・できるだけ体力を温存しながら、状況を判断して、無理のないように行動すること

・できるだけ安全面、体力面でリスクの少ない、確率の高い選択をすること

ということを心がけました。これは普段から「できるだけリスクを少なくして、リターンを得る」ことを重視しているからだな、と思います。

9/6の午前は日が昇ってしばらくしてからコンビニに買い物にいったのと、避難所を確認に行ったくらいで、できるだけ横になって過ごしました。昼になって携帯がつながらなくなり、本を読むのと寝ることを繰り返していました。

 

帰る選択肢としてはいくつかあったわけですが、

・飛行機を予約する

・車(バス、タクシー)で移動する

 →フェリーにのって北海道を出る

 →函館から新幹線を使う

という可能性があったのかな、と思います。

 

問題は、いつ復旧するか、という判断だったと思います。9/6は飛行機は欠航、9/7はいつから飛ぶようになるか不明、車は信号が戻るまではバスなどは動かない、新幹線も復旧見込みが未定、という状況でした。

私は、9/9の午後の函館ー伊丹の飛行機を予約していたので、函館までいければいいので、9/9の丘珠ー函館の飛行機を予約しました。9/6の夕方に見た時に1席あいていました。丘珠空港の存在は、話をする中で倉山さん@函館高専から教えてもらえて、ラッキーでした。これで最低ラインは帰れるので、9/8に新千歳ー伊丹をとるかどうか、を考えたのですが(とることはできた)、関西での仕事は特になかったので、9/8は札幌で休んで、9/9に帰る、という判断にしました。

バスで函館、その後新幹線、という選択肢の場合は、函館まで行けて新幹線が動かない場合、ホテルをとれるかどうか不明、というリスクがあったので、選びませんでした。

もし、9/7-9/9の出張予定がなかった場合、9/7に仕事があったらそれはあきらめる、9/8に仕事があった場合だけ迷ったと思いますが多分あきらめたかな、と思います。もし、飛行機を予約する場合、欠航のリスクを避けるためにできるだけ時間の遅い飛行機を予約する、という選択肢をとっただろうと思います。

これは私が行動を考える時に「できるだけ動かない」ということを重視しているからなんだなと思いました。対して「できるだけ早く動く」ということを重視している人も多くいて、松河くん@東北大や時任くん@関西学院大などはそういうタイプなんだな、と思いました。瞬発力が強いタイプですね。私は持久力重視だもんな、と思いました。こういうところで行動規範の違いが明らかになったのは興味深かったです。どちらがいい、という問題ではなく、状況に応じてどう選択するか、が重要ですね。

 

松河くん@東北大がFacebookに「私は常にalternativeを追い求めてしまうたちなのであるが、今回むーにょん先生に色々助けていただく中で学んだのは、状況を把握しつつ「待つ」というalternative。あえて何もしないで待つというのは戦国時代の策士も使った実は高度な戦略なわけです。」と書いてくれました。天才な松河くんに認めてもらえて、大変満足です(笑)。

私もいろんな選択肢を考えて、その上でいいものを選べるようにしていきたいと思います。