立岩陽一郎氏の講演「トランプ政権を妄信する日本」を聞いて考える

京都外国語大学英米語学科・キャリア英語科講演会・公開講座で、立岩陽一郎氏の講演「トランプ政権を妄信する日本」というタイトルを聞きました。

立岩陽一郎氏は、元NHK記者で、NPO法人運営「ニュースのタネ」編集長で、MBSちちんぷいぷい”のコメンテーターを務められています。ちなみに、スペイン語学科の立岩礼子先生の弟さんなんですよね。

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お話を伺って、まずは、演説やインタビュー記事などから理解できるトランプ氏の人となりの話(立岩氏の推測)を聞いて、やっぱりそうなのかぁ、と思いました。ちょうど昨日から吉見先生の「トランプのアメリカに住む」(岩波新書)を読みはじめたところだったので、なおのことですね。

 

トランプのアメリカに住む (岩波新書)
 

 

原文や一次資料にあたること、そこから理解できることは多数ある、ということを強調されていて、改めて重要性を認識しました。読解力とともに理解力、というか論理的に推測する力、が大事だな、と思います。

インターネットが普及して多くの文章が流布するようになり、その文章の大半は英語である、ということから、英語を読む力の有用性が格段にあがっている、という指摘もありました。学生には、会話力だけではなく読解力、特に小説だけじゃなく、論説文などを読むようにしてほしいな、と思います。まあ、私も英語もっと読まないとだけど。。。

個人的には、立岩さんが、インターネットへの期待が強いんだな、というのが印象的でした。ここ数年、ネットでは、ヘイトやデマ、フェイクニュース、炎上などネガティブな事象が増えてきていて、私のようなネットに親和性の高いタイプでも00年代後半のようなポジティブな気持ちはなかなか持ちにくくなっています。

ただ、それでも、ネットがもつ力、というのは大きいですし、ジャーナリズムを変えるツールになりえるというのは同意なので、少しでもポジティブに考えてできるといいな、と思います。

ジャーナリズムに関するマインドというか、社会問題の理解や批評は、ジャーナリストだけではなく、広く一般市民が持つべきだと思うので、学生、教職員ともども、これからも学んでいければいきたいと思います。