映画「日々是好日」を観てきました。
映画「日々是好日」を観てきました。お茶の先生と生徒の交流を、ゆったりと描いた物語です。
黒木華と樹木希林のやりとり、雰囲気がすごくよかったです。特に最後近く、二人縁側に座って、桜舞い散るシーンは、目頭が熱くなりました。
「頭で考えないの。手を信じなさい」といった言葉があったけれど、考えずに自然に体が動くようになる、確かに大事だと思います。頭で考えがちな私なので、もっと自然に、いろんなものにゆだねられるようになりたいです。
ここ数ヶ月、”自由に考える”ということを意識しているのですが、自由になるためには、型にはまってからの気づきもあるのだな、と思いました。まさに「守破離」ですかね。
自然との関わりについても、いろいろ考えさせられました。五感で味わうこと、小さな変化に気づくこと。
そして、”人生に起こることはいつも突然。時間をかけて少しずつ、その悲しみに慣れていくしかない”とあります。
「会いたいと思ったら、会わなければいけない。すきなひとがいたら、好きだと言わなければいけない。花が咲いたら祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。
幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。」(p.196)
幸せも悲しみもすべて織り込んで生きていく。そうやって人は成長していくのだな、と改めてしみじみ思いました。
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
- 作者: 森下典子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/10/28
- メディア: 文庫
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