梶谷真司「考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門」
考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門 (幻冬舎新書)
- 作者: 梶谷真司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/09/27
- メディア: 新書
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梶谷先生は、京都大の人間・環境学研究科の先輩にあたります(分野は全く違いますが)。一度、勉強会でお話させていただきました。
ぜひ、みなさんにお薦めしたいな、と思いました。新書ですし、サブタイトル通り、老若男女、あまねく対象です。いわゆる学歴高い人こそ凝り固まった思考を自由にする必要がある気がします。
哲学対話は、哲学を学ぶために対話を通して、哲学を「体験」するための取り組みです。グループワークだと4、5人にしますが、哲学対話の場合は15~20人くらいがいい、ということでした。
梶谷先生は、哲学は「問い、考え、語り、聞くこと」としています。
哲学対話では、8つのルールを設定し、そのルールによって、いかに(思考の)制約を取り払うか、自由に問い、語ることができるのか、ということが説明されていました。
このことによって、”他者との対話を通して、他の人と一緒に自由になれる”ということです。
普段、どうしても、バカと思われるようなこと、人格を疑われるようなこと、などは言えないということも多いはず。
私自身、優等生として思考してきたことも多く、規範に縛られたり、人の顔色をうかがってしまうこともあって、自由に考える訓練、体験をしてみたいと思いました。対話、重要ですよね。1人でも2人でも実践できると思うので、やってみて、自由になってみたいです。