ベンチャーに行かなかった理由

最近、たまたまスタートアップ、ベンチャー関係の話をすることがありました。そして、こんな記事を見ました。

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私は学部4年、大学院修士1年のとき(1996年~1997年)に、ベンチャーのプロバイダで働いていました。ユーザーサポートをメインにいろいろな業務をしていましたが、最終的に、私はそのプロバイダが発行するメールマガジンで記事を書き、広告を集めたりもしました。まぐまぐがスタートしたころですね。

思えば、今でいうネットライターみたいな仕事で、結構はしりみたいなことをやってたんだな、と考えることがあります。

その後、私は、ベンチャーなどに進まず、もともとの夢だった中高の数学教員からスライドして、大学教員、研究者の道を目指して博士課程に進学することになります。まあ、大学教員は、研究者としてはフリーランスに近いところはあるので、ある意味特殊な仕事ではありますが(研究活動だけでは利益をあげられないですけど)。

今のような仕事をしていると、時々「なんでベンチャーやらなかったのですか?」と聞かれることもあるのですが、単純に、自分には向いてないな、と思った、ということです。やってみたら、もしかしたらできたかもしれませんが、多分気持ちが続かなかったろうな、と思います。

この記事で「彼らの中で、「大企業にはなく、ベンチャーで得られるもの」は、つまり「ショートカットして(お金、名誉、インパクトなどの面で)成り上がるチャンス」に他ならない。」とあります。私は、たぶん、それ自体にはあまり興味がなかったのかな、と。

スタートアップ企業に就職すると、いろいろな裁量や決定権は早い段階で獲得できる可能性が高く、面白いと思います。その分、責任やリスクは増えますよね。ベンチャーしかり、自営業しかり、責任をどれだけ自分で取れると思うか、ということはかなり大きいところだろうな、と思います。面白そうだな、と思う反面、大変ですよね。

これからスタートアップや起業について少し考えてみる機会が増えそうなので、とっかかりに少し昔を思い出してみました。