授業するときのテンションの話

秋学期の授業も3回目となりました。先日、春学期の授業アンケートの結果も返ってきて、授業についていろいろ調整していこう、という感じです。

秋学期は数学系の授業が2コマあって(大学「情報と論理」、短大「数的理解」)、黒板に書きまくって楽しんでいるのですが、授業中のテンションについて、ちょっと書いてみます。

大学院生の5年間、生活費のために、塾で講師をしていました。中学メインでたまに小学生が相手、教科は数学と理科、私も20代、ということで、テンション高めのキャラをつくって授業をしていました。授業が終わったら一気にテンションを下げるので、講師仲間からは「むーにょん、塾でたときの顔こわい」とよく言われてました。なつかしい。

2002年に大学に就職する際、どういう感じで授業しようか、ということを考えました。キャラを作ってしまうと、どこかの年齢でやめないといけなくなるので、できるだけ素の状態で授業をする、自分自身がまだ若いので学生には丁寧語で話す、一定の距離を取る、ということを気をつけることにしました。うちの大学の場合、物理的になめられる可能性はほぼなかったので、その点は楽でした。

情報系や数学系は苦手な学生が多いので、できるだけ親しみやすい印象をもってもらうように心がけてきましたが、17年目になり、45歳になったので、学生からしたら親相当(実際は若いですけど、雰囲気とかから)な扱いで、やりやすくなりました。

ただ、1年生の授業とかだと、向こうの反応にある程度あわせつつ、盛り上がるようにする必要があると考えているので、テンションをあげていきます。3年ほど前に、1年初年次→大学院→1年初年次再履修、という3コマ連続のときがあって、テンションを上げ下げする必要があって大変でした。院生相手の授業だとテンションは普通でやりますからね。一回落としてまたあげる、っていうのがね。

全学共通科目(2~4年生)の授業では、選択科目ということもあって、できるだけ自然体でやっています。年々、しゃべる量が増えてきているので、落ち着くようにしないとね。で、数学系で黒板使う授業だと、書いている時にたまに個人的なテンションがあがりすぎて、学生を置いてけぼりにすることもたまにあります(苦笑)。

授業をする大学によっても、教員側がどんな振る舞いにするか、テンションにするか、ということは変わってきますよね。京都外大で言えば、学科ごとのカラーが学生の性格にもでていることが多いな、というのが興味深いです。こういうのを考えてみてもいろいろおもしろいな、と思います。