曽和利光「人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則」

 

人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則

人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則

 


知り合いのみなさんがすごくいいとFacebookなどで書いてあったので、読んでみました。なるほど、みなさんが推薦するだけあって、すばらしい1冊でした。人事と採用についての重要な要因がまとめられている、という感じかと思います。

第1部は人事のセオリー、ということで、大学のマネジメント層などにしっかり理解しておいてもらいたい内容でした。

2章では、組織の成長とマネジメントスタイルについて、5つのステップ(背中、行動、結果、計画、文化)に分けて解説していて、とても納得しました。6人のn乗(背中でマネジメントだと6人、行動でマネジメントだと36人)という風に組織が大きくなっていくと、マネジメントスタイルが変わっていく、ということですね。

3章で、人事の6つの役割(採用、配置、育成、評価、報酬、代謝)の中で、”採用”を最も重視する理由として「人は大人になるほどに変われない」から、とあり、これも大きく納得しました。大人を変えていくのは難しいですものね。

また、5章では「評価や報酬では納得感を担保する」とあり、ぜひ評価制度を設計する人、運営する人には読んでおいてもらいたいな、と思いました。

Ⅱ部は、採用のセオリー、ということで、就職活動する学生に、そして就活を指導する教職員に理解しておいてもらいたい内容ですね。

8章「面接の質を向上させる」、特に8.2「候補者のポテンシャルを見抜く」は、読んで理解しておきたいな、と。過去のエピソード、わかりやすいエピソード、ディテールを深掘り、を聞こう、とありますので、就活する人が意識しておくといいですよね。

 

自分自身も勉強しつつ、学生や教職員にも伝えていきたいと思います。