もう1回「講義の復権」の企画をやってみたい

ブログで授業ネタが続きますが、ちょっと今書きたいモードなので。

近年、アクティブ・ラーニングが話題ですが、この流れ自体は10年以上前からなんですよね。大学コンソーシアム京都のFDフォーラムで、”主体的な学び”や”グループ学習”、”プロジェクト学習”などのキーワードがよくあがっていました。

それで、2009年度のFDフォーラムで、同僚の國安さんから相談を受けたこともあって、「講義の復権 ー理論・実践からの分析ー」という分科会を、私が指定討論になって企画しました。この時代のは報告書をWebで公開してないんだな、、、残念。

www.consortium.or.jp

理論的なお話をしてもらえる方を京大高等教育センターの先生方に相談して、安川哲夫先生@筑波大を紹介していただきました。そして、講義のうまい先生として、大島先生@東京工芸大学、そして私の(元)上司の梶川先生@京都外大を登壇者にお願いしました。

この企画はとても満足したことを覚えているのですが、久しぶりに資料を見てみましたけど、やっぱり面白いです。もう1回、こういう企画をどこかでやりたいな、と思いました。

私などは、安川先生のようなお話を聞いたり、学んだりする機会が少ないので、教育学や教育思想の知識もきちんともっておかないとな、と思います。

もちろんですが、アクティブ・ラーニング、主体的な学び、は重要です。ただ、授業すべてをアクティブ・ラーニングにする必要があるわけではありません。昨日のブログと同様、授業目標に応じて教育方法を選択することが重要、ということです。また、カリキュラム全体におけるバランスも考える必要があります。

自分の授業を設計する時に、考えていかないとな。

ちなみに、梶川先生は、授業アンケートで受講生が50名とか100名でも、満足度4.7とかたたき出しています。満足度が4.5を超える、ってよっぽどなのですが、すごいことです。何度か授業も聞いたことがありますが、本当に板書をしながら話している(学生に発問したりはしない)だけで、すごくわかりやすく学術的にも面白い内容になっています。

梶川先生は落語を参考にして授業しているそうです。だから発問はしないんだ、と。かくいう私は、漫談系と言えるでしょうか。この辺の話、昔、よく2人でしました。

梶川先生は、この分科会ともう1回大学コンソーシアム京都のイベントで話をしてもらったので、しばらくいろんな大学からFD講演に呼ばれていました。FDのイベントに参加している教職員って、自分の大学のFDに呼ぶ講師を探しているケースって多いんですよね。梶川先生、ほんとにおすすめなので、ぜひ(笑)。