着任の抱負というか、思いというか。

大阪大学全学教育推進機構教育学習支援部に着任して、1週間を過ごしました。

大学院を出てから京都外大に17年間勤めていたので、中規模の私立文系単科大学から、大規模の国立総合研究大学に移ったことになります。さらに、研究科や学部の所属ではなく、機構の教員なので、業務もだいぶ異なります。改めて、状況は大きく変わったなぁ、と思います。手探りな毎日です。幸い、いい同僚に囲まれて、大変過ごしやすいです。

今までであれば、大学全体のことはおおむね把握できましたし、教員も100名強、職員も100名強?くらいだったので、大体の人とは少しくらいは話したことがありました。だから、なにかわからないことがあったときに誰に聞けばいいか、というのもなんとなく分かっていました。

大阪大学だと、教員だけでも3000名以上いるそうで、そりゃまったく会わない人もいますね、という感じです。1週間、いろいろな人にあってお話聞いてみましたが、大学のカリキュラムや制度もさまざまで、やっていることもたくさんあるので、全体を大まかにでも把握していくのがなかなか大変そうです。

もともと着任しての抱負を書こうと思っていたのですが、1週間過ごしてみて、いきなり「私はこれをやります」と言うのは、ちょっと難しいかも、と思いました。なので、現時点での思いを書いておきたいと思います。

教育学習支援部は、2013年6月に教育学習支援センターが設立され、2016年4月に全学教育推進機構に改組されてできたわけですが、この6年で、さまざまな活動、実績を積み重ねてきています。大学にとっても、ものすごく有効だと思います。

https://tlsc.movabletype.io/

まずは、教育学習支援部の教員として、これら活動にしっかり関わるとともに、学内外への広報をしていきたいと思っています。

次に、全学教育推進機構の教員として、全学教育(豊中キャンパスでの1年生、2年生前半の授業)への貢献が求められると思います。2019年度からスタートする、1年生春・夏学期の必修科目「学問への扉」(愛称「マチカネゼミ」)をはじめ、さまざまな授業が行われます。いい形で支援していきたいと思います。

https://www.celas.osaka-u.ac.jp/education/gakumon/

大学全体には、どのように関わっていくのか、まだ分からないところも多いのですが、教育・学習の支援に関連する形で研究支援のことを検討したり、研究者として研究プロジェクトに関わったりすることができるのかな、と思っています。

現状では、これをしたい、という具体的なことははっきり言えない感じですが、着任するにあたって一番重要だと思っているのは、教育学習支援部、全学教育推進機構、大阪大学の役に立ちたい、ということです。

私は大阪大学の出身ではないので、大阪大学に着任するにあたり、少し心配なところもありました。ただ、今年に入って報告していく中で、大阪大学出身の研究仲間の方々が「おめでとう」と言ってくれたのが、とてもうれしかったですし、ほっとした気持ちになりました。

早く大阪大学の一員として認めてもらえるように、がんばっていきたいです。