たこ焼き屋のせがれだったお話
実家がたこ焼き屋だったわけですが、この辺のエピソードは鉄板ネタです(笑)。ベタな大阪人ですよね、みたいな話をして、実家がたこ焼き屋だと言って「嘘のようなほんとの話なんです」と続けるのが、よくあるくだりです。
まあ、先日、中学の同級生がやっているお好み焼き屋(二代目です)にいったわけですが、地元だとお店屋さん出身の人は結構いるんですけどね。
時々、たこ焼きをどうやってつくってたのか、ということも聞かれるので、ちょっと書いてみます。
生地のだしは鶏がらでした。小学生の時には、毎週、商店街にあるかしわ屋(鶏肉屋)に鶏がらを30羽分(1羽10円で売ってました)買いに行ってました。自転車のかごに乗せていたのを思い出します。あとは、たこもだいたい5キロ単位で商店街の魚屋(たぶん問屋系だったと思う)に買いに行ってました。たこと鶏がらが、家に2つある冷蔵庫の冷凍庫にがつんと入ってました。
さて、生地ですが、鶏がらのだしにメリケン粉(小麦粉。20キロ単位で米屋から購入)、たまご(これもダンボール単位でたまご屋から購入)を入れ、山芋をすったもの、重曹をいれてつくります。
その生地を鉄板に流し込み、刻んだたこを入れたあと、かつお粉、天かす、紅しょうが、刻みねぎ、の順番で入れていきます。焼けたら千枚通しでひっくり返して、焼き上がったら、ソース、かつお粉、青のりをかけて、完成。
焼く器械は、7×4の鉄板が5枚あるタイプで、数ヶ月に1回、なんばにある道具屋筋商店街に鉄板や油引きを買いに行ってました。
ねぎは八百屋に大束(10束)を買いに行ってました。ちなみに、店先とか物干しにプランターでねぎとアロエ(やけど対策用)を育ててましたね。
あと、夏はかき氷をやっていたので、夏には店の始まる昼前に灯油屋に半貫単位(11cm×13cm×13cmのほぼ立方体)で氷を買いに行ってました。当時はみつも一斗缶で購入し、色づけてました。昔って、今みたいに味は違わなかったですよね(笑)。
氷の大きさは、このページがわかりやすいですね。
ばりばり昭和な感じで、懐かしいですよね。お盆なので、ちょっと思い出してみました。