自分が果たすべき社会に対しての役割について考える

8/27から4日間、大阪府立大学で集中講義「教育・学習の理論と設計」でした。今年は4日連続でした。大阪は釜ヶ崎、ゲストハウスのココルームに泊まりました。シングルで1泊3400円で安いですし、地下鉄動物園前駅から近いし、便利ですよ。

 

cocoroom.org

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昨年の集中講義のときから泊まるようになりました。大阪で仕事がある時に泊まったり、新世界などに知り合いを案内する際によったりしています。11月23日には釜ヶ崎芸術大学で授業をさせてもらう予定です。

実家から2キロぐらいの場所、ということで、なじみもあるのですが、実家を売却した今、こういう場所で時々過ごすことがすごく大事だな、と思っています。

夜のまかないごはんをいただく際などに、代表の上田假奈代さんやご飯を食べに来ているいろいろな人とお話できること。今回はアル中を克服した人からお話を伺いました。また、スタッフの方々や見学に来た学生のみなさんと話す機会もあります。学生さんは、釜ヶ崎のような場所が初めてな人も多く、いろいろびっくりするようです。

実家での生活を思い出せば、先日も書きましたが、商店街にある風呂なしの長屋、という狭い家で家族5人で暮らしていました。学校は楽しかったですが、全体として学力が高いわけではなく、小中の同級生で大学に進学した割合もあんまり高くはなかったと思います。私の場合、両親とも高卒でしたが、ラッキーにも天王寺高校という公立の進学校に行けました。ただ、私立には絶対行けなかったので、選択肢としては厳しかったな、と思います。そう言えば、正月にこんなことも書いてましたね。

munyon74.hatenablog.jp

そういうことを考えれば、私はこういった地元の代表、(そこまでじゃないとはいえ、ある程度)貧乏な家の出身として、その役割を果たしていく責任があるのだろうな、と思っています。こんなことを書くと、えらそうではあるのですが。

先日、大阪市長が全国学力テストの結果を教員評価に反映する、と発言したことが話題になりましたが、過度な新自由主義成果主義が広がらないように、きちんと主張していく必要があるな、と思います。

大阪市の学力テストの問題については、武田緑さんが署名活動をされていて、賛同しています。

www.change.org

どうしても学歴の高い人、能力の高い人は新自由主義成果主義を主張してしまうことになる(その気持ちはよく分かるのですが)と思うのですが、社会全体のことを考えた場合には、それだけでは問題が生じてしまう、ということをどうにか理解してほしい。

かくいう私も、若いときはそんなことを思えていなかったし、想像することはとても難しいです。だからこそ、政治家や官僚、エリートやリーダーこそ、いろいろな人とコミュニケーションをとって広く理解していくことが必要だな、と感じます。

母親の介護で老人ホームに通っていた頃、そして釜ヶ崎を歩いていると、”自分は生かされているのだ”と感じます。自分自身が、大学教員、といういわゆる有識者になったので、少しでも社会の役に立つように生きていきたいな、と思います。

 

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